今年8月に起こった常磐自動車道の「あおり運転」事件で、
あおり運転の犯人と一緒にいた女性についてのSNSでのデマ投稿(※)が話題になっていました。
※事件とは無関係の女性の顔写真を容疑者として自身のフェイスブックに掲載。
投稿には「早く逮捕されるよう拡散お願いします」と記載し、積極的に拡散させたもの。
これまでも、芸能人が訴えたり、訴えられたり…という話は結構ありましたが、
今回訴えたのは一般の女性、訴えられたのは愛知県の豊田市議。
悪気なく、”間違った情報”を”間違った正義感”でSNSに発信したことが、
名誉棄損で訴えられることになるとは、おそらく投稿した本人も想像していなかったでしょう。
https://www.asahi.com/articles/ASMBT6TP9MBTUTIL04T.html
(朝日新聞デジタルから抜粋)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191031-00010314-bengocom-soci
(YAHOO!ニュースから抜粋)
デマ投稿の被害に遭った女性は、これからまだ調査を続けて、
拡散に関わった人(特定できた人物)をすべて訴える予定とのこと。
SNSはとても気軽ですが、投稿内容をしっかりと考えないと、
私たちは、加害者にも被害者にもなるリスクがあります。
【加害者となるリスク】
・人を傷つける、名誉を棄損する
・第三者の個人情報を漏洩させてしまう、そこから二次被害につながる
・所属する組織等の情報を漏洩させてしまう、その組織の信頼を失墜させる
【被害者となるリスク】
・アカウントが乗っ取られる
・SNSの情報から自分の個人情報が漏れる
・デマ投稿や悪質なつぶやきで精神的、経済的な損害を被る
そして、今回のような事件を機に、
一般の方でも訴えるという手段に出ることが増えてくると予想されます。
今回の裁判結果が一つの判例として今後にも影響してくると思われますので、
どこまで認められることになるのか…気になるところです。
投稿を辿って本人を特定することは可能ですので
(↑現状では、かなりの費用と時間はかかりますが)、
匿名だからと言って、不明確な情報を軽々しく発信したり、拡散することがないよう、
気を付けないといけませんね。
SNSは、被害者になるだけではなく、
加害者にもなります!訴えられることがあります!
ということを忘れずに…